第19章 宮本景太を温かいだなんて感じるなんて、どうかしてる

3人分の視線がいっせいに自分へ集まり、橘結衣は観念したように腰を下ろすしかなかった。

宮本誠也はデリバリーの袋を2つとも開け、中の容器を取り出して順に並べていく。

「橘結衣、遠慮しなくていいからな。どれも店の看板メニューだし、味は保証する」

ふたが開いた途端、湯気と一緒に食欲をそそる香りがふわっと広がった。

「わあ、いい匂い……」

橘結衣は思わず声を漏らした。

目の前に並ぶ料理をひとつひとつ見ていくその目はきらきらしていて、まるで食いしん坊の子猫みたいだ。

断れないなら、いっそ素直に味わったほうがいい。

そう思い直し、橘結衣が手元の箸の袋を開けようとした、その時だった。

宮...

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